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献遺言(せいけんいげん)
定価: [本体1800円]+税
発売日: 2016.07.15
ISBNコード: 978-4-8018-0531-6
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幕末の大ベストセラー
最強の尊王思想書『復刊』
【第一部】
●封印された尊王思想書『靖献遺言』の謎
【第一章】
●山崎闇斎と浅見絅斎の師弟決別
・運命の人との出会い
・神道の核心は皇統の護持
・中国が孔子を大将、孟子を副将として日本に攻めてきたらどうするか
・軟弱では学問を習得することはできない
・仰ぎて君となす者はひとり天皇あるのみ
【第二章】
●靖献遺言とは、
「君主に仕えて忠義を尽くした義士が残した最期の言葉」
・浅見絅斎は京の朝廷の威権弱体化に我慢ならなかった
・日本ではなく、中国の忠臣義士について書くことにした理由
【第二部】
●『靖献遺言』を読む
【第一章】
●国が亡びるのを黙って見ているくらいなら
いっそ死んだほうがましである(屈原)
解説
・屈原が仕えた楚国の栄光と挫折
・司馬遷が絶賛した忠誠心
・時を越えて残る悠久の大義
・もっと上手く世渡りしなさいという処世観との激突
・西郷、高杉の心を励ました屈原の大志
【第二章】
●今より以後、諸君のなかで、国家に忠誠を誓う者は、
遠慮なく私の過失を責めてくれ。そうすれば、
天下の大事も定まり、賊は滅びるであろう(諸葛亮孔明)
解説
・満々たる野心を秘めながら雌伏の時を待つ「臥龍」、孔明
・四十七歳の劉備が二十七歳の孔明に三顧の礼を尽くす至誠
・天皇へ楠木正成がした劇的な答え
・流浪の主君に従い戦場を駆け巡った孔明と正成
・死を覚悟した湊川の戦いで果てる
・七生まで、ただ同じ人間に生まれて、朝敵を滅ぼそう
・朝廷に尽くした男たちの一族に受け継がれる魂
【第三章】
●わずかな給料を得るために、官職についてへいこらしていられるか。
仕官の誘いもあったが、二君に仕えることはできない。私は仮住まいたる
この世を辞して、永久に本宅たるあの世へと帰る(陶淵明)
解説
・落ちぶれた陶淵明の家系
・宮仕えは不得意でも「足るを知る」精神で乗り切る
・陶淵明はなぜ『靖献遺言』に載っているのか
【第四章】
●君命である。臣下たる者、
どのような事があっても君命を避けることはできない(顔真卿)
解説
・特攻隊を嘲笑した戦後日本人
・歴史が記憶に残るかぎり、日本と日本人は滅びない
・特攻隊員は「犬死に」したのか
・士は己を知らぬもののためにも死ぬ
・道義に背くことは自らを否定するだけでなく家を否定すること
【第五章】
●王朝の危機に際し一騎として馳せ参じる者がいない。私はこれを深く恨む。
だから私は、自分の非力を省みず、
身命を賭して祖国を守ろうとするのだ(文天祥)
解説
・吉田松陰と靖献遺言
・松陰のさらなる飛躍となる旅立ち
・黒船に乗り込んだやむにやまれぬ心
・外敵を滅ぼすのを慎むことなく自分の使命としよう
・松陰は靖献遺言を読んでどう感じたか
・主家が亡びる様を眼前で目撃した衝撃
・人はどのように死ぬべきかを問うた高杉晋作への答え
【第六章】
●孝孺は死の間際になっても、燕王(永楽帝)の不義を罵り続けた。燕王は周囲の者に
命じて、孝孺の口を刀で抉らせた。口は耳まで裂かれ、血が流れた。それでも、
孝孺は燕王を罵倒した。七日間、その声が聞こえた(謝枋得/劉因/方孝孺)
・大作家の衝撃的な切腹
・三島由起夫の「このまま行ったら日本はなくなってしまう」という予言
・七生報国という転生する精神
●終わりに『靖献遺言』の後に書す
●訳・解説者 あとがき
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